2018年12月24日

雪のない平成最後のクリスマス

雪のない平成最後のクリスマス
11月の最終日に飾り付けをしたクリスマスツリーも明日が最終日。次に飾られる2019年は新たな元号での最初のクリスマスです。




雪のない平成最後のクリスマス
このツリーがこの場所に立つのももう6回目。




今年もK女史指導の下でいくつかのクリスマスディスプレイが院内を彩りました。
雪のない平成最後のクリスマス



雪のない平成最後のクリスマス




雪のない平成最後のクリスマス



雪のない平成最後のクリスマス
中庭では紅葉が終盤、鉢植えの南天の葉が最後になりました。



今月6日に改正水道法が可決されました。水道事業における民間資本参入のハードルが低くなったことを意味します。世界的に見るとわが国と同様に水道水を直接飲用水として利用出来る国はむしろ少数派です。血液透析では水道水を清浄化して治療に用いるため水の質は治療に直結する大事な要素です。ちなみに須坂市の水道水はやや硬度が高く飲むには美味しいのですが金属配管のトラブルが若干起こりやすいと、地元の配管業者の方から聞いたことがあります。確かに当院開院時も超純水を作成するための軟水化装置を水道水分析の結果から容量アップしました。日本の水道水の質は世界でもトップレベルであることは間違いありません。一方で水道管の老朽化が進み破裂による浸水・断水の被害も散見されます。老朽化した水道管の更新については人口減少による税収の落ち込みもあり遅々として進まない現状もあり、ここに民間資本を投入して解決を図ろうとする意図は理解出来ます。
しかし水道水の質と適正な料金は担保されるべきであり、この部分に関しては最終的に行政が責任を負う必要があります。またライフラインは字の如く国民の生命線であるため、可能な限り自国の資本と技術を持って維持することが大切であり、コアな部分を他国に委ねる事があってはいけません。生殺与奪件を差し出す愚行となります。その意味で外国資本の参入には制限を加えるべきであり、同時に水源地確保のため土地取引における海外資本の侵入にも目を光らせる必要があります。。
情報化社会においてはインターネット環境もライフラインの一つと言えます。従ってネット環境の構築においても自国の技術で多くを賄うことが安全かつ確実な運用に繋がります。HUAWEI社製の技術が次世代情報通信(5G)のコアになることは、わが国の情報政策に第三国の介入を許す事になりかねず実現前に問題化したことは評価出来ます。国民の生活に直結するコアの技術は安かろう悪かろうではなく、多少コストを掛けても安全で確実なモノを選ぶことが大切と感じます。



今月の治療指標の達成度です。
雪のない平成最後のクリスマス


雪のない平成最後のクリスマス

先月から栄養状態に応じてヘモダイアフィルターを変更しました。栄養状態の全体平均に大きな変化はありませんが、アルブミン漏出量の低いマイルドな膜に変更した群では上昇した血清アルブミン値を概ね維持出来ていました。膜を変えたにもかかわらず血清アルブミン値の上昇が見られなかった群について検討すると、感染症でCRPが上昇していたケースや急性胃腸炎で下痢・嘔吐があった、または義歯が合わなくなり経口摂取量が減ったケースが見られました。栄養状態の維持には多くの因子が関与するため個別に対策を立てることが大切です。
寒くなると鍋物が多くなり練り物など加工品経由で無機リンの摂取が多くなってしまう危険性があります。肉や魚など純粋な蛋白質に含まれるリンに比べ、添加物肘の無機リンはほぼ全量が消化管から吸収され血中に入ります。添加物には栄養はないため実にムダなリンを摂ってしまう事になります。更に缶詰の中骨や小魚の干物など「骨」そのものを摂取することも栄養成分に乏しいリンを大量に摂ってしまうことになります。蛋白質の摂取を制限せずにリンを適正値に保つにはしっかり透析すること(可能ならば透析時間を5-6時間以上に延長)、リン吸着薬(レナジェル、ホスレノール、ピートルなど)をしっかり内服すること、そして添加物の様な栄養にならないリンをできるだけ摂らないようにすることが大切です。


雪のない平成最後のクリスマス
平成30年もいよいよ残り僅か、来年は今上天皇の譲位にともなう改元が予定されており平成最後の年越しを迎えようとしています。昭和、平成を経て新たな元号へ。来年は時の移ろいを強く意識する年になるかもしれません。



雪のない平成最後のクリスマス
インフルエンザの集団発生も報告される様になりました。ノロウイルスなどの急性胃腸炎の発生も増加傾向です。
外から帰ったら手洗い・うがいを、人混みの中では積極的にマスクを着用するなど感染予防が大切です。
ただし100%予防することは難しいので、体調が悪い時はしっかり休養を取りそれでも良くならなければ受診をお薦めします。


Mery Christmas and Happy New Year !


須坂 腎・透析クリニック


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Posted by Kidney at 16:41│Comments(0)ひとりごと
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