2014年01月29日
2014年スタート
妙高山南側に顔を出す「火打山」
睦月も間もなく終わり厳冬の如月がすぐそこまで。
春が待ち遠しい冬真っ只中の北信地方ですが、クリニックを囲む木々の花芽は少しずつ大きくなっています
モクレン
レンゲ
沈丁花
シャクナゲ
冬の寒さが厳しいほど、それに耐えたご褒美は大きいといいます。
冬の庭、もう数ヶ月で装いが華やかになるとと思うと、その変化を見守るのも楽しみ。
冬には冬なりの色彩もありました。
さて、クリニックでは計画に沿って新規備品を導入しました。
採血用イス
姿勢保持が難しい方でも落ち着いて採血が出来ます、担当スタッフの要望で導入を決めました。患者さんの評判も上々です。
血管撮影室の診察台マット、姿勢固定用のクッション
標準のマットが薄くて背中が痛いと患者さんからの要望があり導入しました。背中を伸ばせない方のために膝下に置いて姿勢を固定する専用のクッションも同時に購入。血管内治療(PTA)は30分ほどで終わりますが、これでより楽な姿勢でリラックスして受けていただく事が出来ると期待しています。
大判のカセッテ(レントゲン受光素子)
レントゲン撮影に必要な器材です。いままで体格の良い方では端が切れてしまうことがあり、より正確な撮影のため大判を用意しました。
スタッフルームの食器棚も新調(笑) それまでは院長宅にあった「お古を」流用していました・・・
「エスカルゴ」
寝たままの状態でも効率よく運動が出来る、電動アシスト付のペダルマシーンです。透析中の運動には血圧の維持を始めとする様々な効果が期待されており、昨年末からデモを行ってきました。その結果多くの患者さんに好評で、個々に適した運動プログラムを作成し今月から本格運用を開始しました。来月には2号機も導入予定です。
2014年度、須坂 腎・透析クリニックでは開院以来取り組んできた高血流透析とそれを支える綿密なシャント管理チームに加えて、透析における運動の有用性や栄養状態との関係をモニター・研究する「透析と運動・栄養研究チーム」を立ち上げました。二名のスタッフが来月東京で開催される研究会に参加予定です。エスカルゴによる透析中の運動、日常生活での栄養管理や運動全般を総合的に捉えて筋肉量や脂肪量、BMIの変化を指標に、栄養指導と併せて患者さんの健康管理に役立つ活動を展開したいと考えています。
そしてもう一つ
「フットケアチーム」も動きはじめました。糖尿病患者さんのフットケアを中心に陥入爪(巻き爪)の定期的なケアや低温やけど、帯状疱疹まで幅広い皮膚病変に対応したいと思います。専門研修を受けたスタッフを中心に医師の指示のもと経過観察と治療を行います。また新たに研修を受けスタッフの準備も進めています。
「しっかり透析」を行うには血流とシャント管理が重要です、より多くの毒素を除去した分だけ食事制限が緩和され「しっかり食べる」ことができます。そして「しっかり体を動かす」ことで栄養を筋肉にかえて、長く元気に通院透析が出来ます。この実践が開院以来の当クリニックの目標です。加えてフットケアで足病変の早期発見と早期治療を行い、いつまでも自分の足で歩けるようにサポートします。
血流・シャント管理、運動と栄養、フットケアのチームで透析患者さんのトータルケアを更に充実させたいと思います。また関連の施設と連携した在宅リハビリも積極的に進める予定です。
本年もより良い透析治療を目指して頑張ります!
須坂 腎・透析クリニック
Posted by Kidney at 21:26│Comments(0)
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