2016年11月29日
霜月に降った雪と新棟稼働開始
あっと言う間に月末、11月中旬に新棟が完成し物品の搬入、オペレーションの最適化、増床に伴う諸契約の更新や新契約の締結やらで忙しい日々が続きました。珍しく霜月に積もった雪を愛でる暇も・・・むしろ早く溶けて良かった。
前日の夜までは、降っても地面が薄ら白くなる程度だろうと髙を括っていましたが・・・起床して窓の外を見て驚きました!
少し前までこんな感じであったのに・・・
一晩で
次の日には溶けて無くなり、通院の便に大きな支障を来さなかったことは何よりでした。昨シーズンは暖冬でしたが、今季は気が抜けません。
既存棟と新棟の間の仮間仕切りが外されて、
新棟が使用可能になりました。
会議室/相談室も新たに設置され、早速栄養相談、ケアマネとの面談に使用しています。このほか患者さんの第2更衣室も男女別に用意され従来よりも広いスペースで着替えが出来るようになりました。
既存棟の透析待合で調整されていた透析コンソールも、
新棟に搬入され現在稼働中です。
増床に伴い防火水槽が設置され、動力付き消防ポンプの取扱実地訓練も行われました。
マンホールを開けて防火水槽と動力ポンプをホースで接続。
試験放水!「消音器を外した原チャリ」by 某ME君の表現さながら結構な音量でした。
新棟引き渡し翌週の日曜日には、停電時発電装置の試験運転を行いました。
商用電源を落として発電機を起動、透析関連装置が問題無く稼働出来ていることを確認。
ベッドサイドコンソールも問題無く稼働、商用電源が停止してから発電機が自動的に起動し給電するまで約15秒。その間は各コンソールのバックアップ電池が働き中断することなく治療が可能です。電力負荷を確認するため照明を落としていますが、実際は治療スペースの照明も発電機で担保されます。
後日、発電機に給油。来月には250Lの外部燃料タンクが増設され8-9時間の連続運転が出来るようになります。軽油の供給については地元のガソリンスタンドと災害時優先給油協定を締結する運びとなっており、年明けにも実行の予定です。
今月の治療指標の達成度です。
今月も引き続きHb(貧血), P(リン)の達成度はいずれも90%以上を維持しています。昨年同様に寒くなるとβ2MGがやや高くなりました。除去率は80%以上を維持しており、原因として産生亢進が疑われます。特に症状が軽微であっても感染症後に急上昇していた人が何名か見受けられ、CRPとの相関は検出されませんでしたが感染後の変化としての上昇が推測されました。今月はPTHも測定する月でしたが、リン高値が続いている方の数値が軒並み上昇していました。リンが高いとPTH高値に用いるビタミンD製剤の力価を上げづらく、先ずは食事でのリンコントロールが優先されます。引き続き栄養指導を活用するとともに、増床したベッドを利用し希望される方には透析時間の延長も積極的にご提案したいと考えています。
透析患者さんのデータで寒くなると時に上がるものにカリウムとリンがあります。鍋の季節、練り物は外せないアイテムなれど、以外に添加物が多かったりもして無機リンの供給源になるのです。白菜も定番ですが火の通った野菜は生よりも食べやすいため、ちりも積もれば何とやらでカリウムが上がる原因にもなります。皆でつつく鍋も楽しいのですが、今はやりのお一人様用の鍋で食べすぎず、厳選された具をたっぷりの出汁と薄めの味付けで頂く、これが当クリニックのお勧めです。
新棟での透析は現在オペレーションの最適化を行っており、新規患者さんの受け入れは来週以降になります。予約されている方にはご案内を始めております。また増床に伴い無料送迎の範囲も拡大する予定です。長野市東部の方で透析通院にお困りの方はクリニックまでお問い合わせください。
インフルエンザの流行がいよいよ始まりました。予防接種がまだの方はお早めに。
また同時に感染性胃腸炎の発生頻度も上昇しています。
うがい、手洗い、人混みでのマスクなど予防を徹底しましょう。
また暖房による空気の乾燥もウイルス感染のリスクを高めます。
40-50%の湿度を維持するように加湿器などを有効に活用しましょう。
須坂 腎・透析クリニック
Posted by Kidney at 17:34│Comments(0)
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