2017年02月26日
雪解けて観鳥続き春の気配
気がつけば陽も随分と長くなり、比較的温かい日が増えてきました。鬼の様に積もっていた雪も次第に小さくなり再び地面が顔を出し始めています。
雪解けした地面には、いつの間にかスノードロップが花を付けていました。周囲を貪欲なスズメに囲まれていますが、彼らのエサにはならないようです。球根にはアルカロイド系の毒が含まれているとのこと。
スイセンもニョキッと芽が伸びてきました。こちらの方が有毒植物として有名、ニラと間違えて食べてしまった事故が報告されています。致死量は10gと毒性が高く誤食すると危険な部類です。雪解け直後は植物も少ないため、淘汰の結果捕食されない有毒植物が多くなったのでしょうか?
庭に来る鳥を楽しみにしておられる患者さんも多く、中には鳥のえさ用にリンゴを差し入れてくださる方もいます。今月も鳥観察!
「ヒヨドリ」
果物が好物です。地面に置いたリンゴよりも藤棚に突き刺したリンゴを食べていることが多いですね。相変わらず周囲に来た他の鳥を追い払う気性の荒さも持ち合わせています。
人影が動くと直ぐに飛び立つ鳥が多い中で、ツグミは堂々とリンゴを食べます。以外と鈍感?人の気配に気付くと飛び去らずに早足で移動するパターンが多い鳥です。
「メジロ」
当初1羽のみでしたが、最近は数羽でやって来て地面・中空両方のリンゴをよく啄みます。華やかな羽色で人気があります。
「シメ」
訪問頻度は最も少なく「珍客」です。リンゴも食べますが種子類も好みのようです。太いクチバシでひまわりの種も難なく割ってしまいます。
さて、院内の様子も少しご紹介。
Wall artに目覚めたスタッフがクロネコシリーズを展開しています。透析室入口の時計横のクロネコ。
透析室廊下の窓とクロネコ。
会議室横の窓とクロネコその2。
更に多くの作品を展示、更新予定です!
今月の治療指標の達成度です。
全国平均値を2015年12月31日現在の最新値に更新しました。引き続き日本透析医学会の「わが国の慢性透析医療の現状」から前希釈On-line HDF群を引用しています。
http://docs.jsdt.or.jp/overview/
1枚目の透析医会の指標では先月と比較して大きな変化はありません。Hb, P, Kt/V, 4時間以上透析時間いずれも90%以上の達成率を維持しています。透析時間5時間以上は若干増えていますが、中二日空きで除水量が多く臨時で時間延長をしているケースもあり、恒常的な透析時間の延長としてはまだ不十分と考えています。透析時間を延長することで確実に透析量は増えます。時間あたりの除水量も少なくなるため、特に体格の大きい方や体重増加の多い方にお勧めです。何よりも毒素の除去量が増えた分だけ食事制限が軽減されるので、しっかり食べることが可能となります。
当院独自指標では栄養関係の指標が先月より低下傾向でした。むしろ年越しの影響で先月が平年よりもやや高かった可能性があります。それでも全国平均値における母集団平均年齢が約65歳に対して当院は75歳と10歳上を行っているにもかかわらず、Alb値は全国平均以上を維持しています。高血流で高効率の透析を行い血清リン(P)も低い中で栄養状態が保たれているのは、しっかり食事が取れていることを反映しています。低分子尿毒素の除去を高めカリウムやリンを十分低下させ、その分食事制限の緩和に充てることが当院の方針であり、栄養状態の維持には高齢者も含めて有効な印象です。一方で筋肉量を示す%CGRは全国平均より低めであり高齢の影響を直接反映していると考えられます。こちらは積極的な回復よりも現状維持を目標に据えるとともに、転倒防止など更なる低下へのリスクファクター除去に努めたいと考えています。
当院の透析患者さんには血清リン(P)を上げずに良質なタンパク質を摂ることの大切さを強調しています。それには添加物に含まれる極めて吸収効率の良い無機リンを摂らないようにすることが重要です。現代の食生活において添加物の無い食品の方が珍しいくらいですから、完全に除外することは不可能です。それでも加工食品(含ジャンクフード)を少なめにと心掛けるだけで、随分とリン(P)の値が少なくなります。内服薬の影響もありますが、透析前の尿酸値よりもリン(P)が高い方は、添加物由来の無機リンを多く摂取している可能性があり、食事内容の見直しをお勧めします。
製薬会社などで治療食として商品化されているタンパク質制限食よりも、健康食としての添加物(特にリン酸塩)フリー食品の方が普遍的な価値があるように思うのですが、何処かで商品化あるいは添加物フリーマークなんて規格を企画してくれないでしょうか??
まだ雪の山は残っていますが・・・
ユキヤナギの芽も膨らみ始めました。
ハクモクレンの花芽も準備万端です。
早春の気配が感じられる様になりました♫
増床に伴い無料送迎可能な範囲を若干広げました。ご希望の方は診療時間内にクリニックまでお問い合わせください。
現在、外来が大変混み合っております。新患の受付は完全予約制としておりますので、事前に電話での予約をお願い致します。腎臓病は何年にもわたりゆっくり進行する場合もあります。自覚症状の少ない早期の腎臓病を正しく見極めるには、過去の検査結果と比較することが大変重要です。ご来院の際には過去の健診や人間ドックなどの結果を持参していただくことを推奨しております。
リンゴの「成る」木とお客様三羽。
警報レベルのインフルエンザ流行が続いています。ピークを越えても温かくなると症状が曖昧なB型インフルエンザも増えてきます。手洗い・うがい・人混みでのマスク、感染予防を続けましょう!
須坂 腎・透析クリニック
Posted by Kidney at 19:41│Comments(0)
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