2023年06月28日

空梅雨でも紫陽花は梅雨の景色


昨年よりもやや遅れ気味の開花でしたがこの時期の風物詩、紫陽花が見頃になりました。



まだ蕾の株



薄く色付き始めた株




赤味の強い株




青みの強い株




更に青みがかった株




華やかな額紫陽花


クリニックの中庭だけでも様々な開花様式が楽しめます。経時的に色調が変化する株もあり、ジメジメと鬱陶しい梅雨の季節に一服の清涼剤的な存在感を示します。とはいっても今季は雨量が少なく今のところ空梅雨の雰囲気です。



紫陽花以外にも初夏を告げる花がこちら。

シャラの木またはナツツバキ。大きめの蕾は「翡翠玉」とも呼ばれ成熟すると肉厚の白い花弁が開きます。一夜花とも呼ばれ開花して1日で落ちてしまいます。




雨露に濡れて咲く姿も清楚で品があります。




透析中の運動療法
透析中に何らかの運動を行う事で、
1. 下肢筋肉量の増加
2. 透析効率の改善
3. 循環動態への好影響
4. 下肢の攣りの抑制効果
等の効果が期待され多くの透析施設で実施されています。当院でも開院した年から希望された方にベッド上でのペダル足こぎ運動を行ってきました。



来月より透析時の運動療法を更に充実させるため低周波をベルト式電極で筋肉に伝え、下肢全体の筋収縮を起こすことで随意運動の代用とするG-TESを導入します。

透析を行う4〜6時間中の20分程度の施行となります。当院には「透析患者の運動移動に関わる研修」を受講した看護師が2名おり、個々に合わせた運動計画を策定しながら徐々に適応患者を増やしたいと考えています。



過日1号機が納入されました。




今月の治療指標の達成度です。




気温が高くなってきましたがまだ過ごしやすい時期です。猛暑による暑気あたりを防ぐためにも今からしっかりとした食事摂取を推奨します。
腎不全で留意が必要なミネラルの筆頭がカリウムです。腎臓から99%排泄されるため腎機能が低下すると蓄積して高値となりやすいのが特徴です。このカリウムの細胞内外での濃度差(電位差)で心筋を収縮させるペースメーカー電位が発生するため、特に高カリウム血症では電位の消失=心停止となるリスクがありカリウム制限が必要な理由となります。一方で透析が始まるとカリウムは一定量除去されるため制限が強いとむしろ低カリウムとなりこれはこれで不整脈や心機能低下の誘因となります。当院ではカリウムに余裕があるケースがほとんどなので、これから旬を迎える夏野菜や果物は可能な範囲で楽しんでもらいたいと思います。その際の注意点は一度の食事で大量に野菜や果物を摂らないことです。人体には血中カリウムの濃度が急上昇しないようにブレーキを掛けるシステム(バッファー)があります。緩やかなカリウムの上昇であればこのシステムで問題の無い範囲にカリウム濃度が制御されます。しかし短時間に多量のカリウムが負荷されるとバッファーの許容範囲を超えてしまい、心臓に影響を及ぼすような高カリウム血症が誘発されるリスクがあります。一度の食事で沢山摂らず、1日に食べる分を三等分して三度の食事で小分けにして頂く方法がお勧めです。また血糖値の高い方の果物摂取は空腹時に摂ると血糖値が急上昇するため、毎食のデザートの位置づけが最適です。




コムラサキの花、秋の実が特徴ですが花も紫色をしています。




南天の花、こちらも冬の赤い実が特徴ですが、雨滴を纏う花も情緒があります。




足許にはホタルブクロ、多年草で毎年この時期に顔を出します。



当院ではほぼ全ての透析患者およびスタッフの6回目の新型コロナウイルスワクチン接種が完了しました。5類に移行しても医療施設内はノーコロナが要求されます。インフルエンザウイルスと異なり気道系のみならず神経系や血管内皮への持続感染例が明らかとなっており、一般社会においても罹患することは人体にとってかなり「損」をすることになります。

以下、岐阜大学の下畑先生のFBから引用です。
・COVID-19罹患はアルツハイマー病のリスクを2倍程度上昇させる.
・認知症のリスク因子として,高齢者,重症感染,3ヶ月以上の嗅覚障害がある.
・軽症感染でも(気が付かないだけで)高次脳機能に影響が生じている可能性がある.
・軽症感染でも脳血管に炎症が生じうる.
・高齢者では感染後,眼窩前頭皮質の萎縮や機能障害が生じうる.
・嗅球から眼窩前頭皮質までの嗅覚伝導路にウイルス感染や炎症の伝播が生じうる.
・神経後遺症の機序として,ウイルスの持続感染が重要視されている(咽頭のPCR陰性は全身のウイルス消失を意味しない)
・ワクチン接種はlong COVID予防・治療に有効である.
・抗ウイルス薬の長期間投与がlong COVID治療に有効かどうかが注目されている.
・COVID-19から脳を守ることを啓発する必要がある.

https://onl.sc/c13tGae

「かからない」、「うつさない」気遣いをしながら日常生活を送りたいものです。

須坂 腎・透析クリニック

  


Posted by Kidney at 10:30Comments(0)ひとりごと
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