2024年10月24日

残暑長引き気付けば晩秋の神無月

残暑長引き気付けば晩秋の神無月
昨年に引き続き10月下旬に咲く金木犀、それまでより半月近く季節がズレている感じがします。しかも花付きが良くありません。クリニックの敷地には2本の金木犀がありますが、より西日の当たる正面の花はまばらに咲いて、あっと言う間に散ってしまいました。



残暑長引き気付けば晩秋の神無月
いつも真っ先に咲いていた黄色彼岸花(鍾馗蘭)も10月に入りやっと開花しました。これは咲き始めの画像になります。



残暑長引き気付けば晩秋の神無月
後方の半日陰には先行して紅白の彼岸花が咲き三色そろいました。



残暑長引き気付けば晩秋の神無月
半日陰の紅白の花、この右手奥にはほぼ日陰に咲く彼岸花の群生があります。そちらは随分前に花が落ちて根元から葉が生えてきました。

彼岸花は通常、花芽が出て花が枯れた後に葉が成長します。花と葉が同時に現れないことから「葉見ず、花見ず」といわれ忌み嫌う風潮もあったのだとか。


残暑長引き気付けば晩秋の神無月
しかし今年の彼岸花は開花が昨年よりも大幅におくれたためか、花が枯れないうちに葉が生えてきました。「花葉揃い見る」曼珠沙華が吉兆なのか凶兆なのか・・・。


日中は真夏日にもなった残暑引きずる神無月でしたが今週初めからは打ってかわって朝夕の気温が平年並みに下がるようになりました。一気に晩秋の大気に置き換わった様もであり、それは過ごしやすい季節としての「秋」が無くなってしまった気分です。季節の変わり目は寒暖差が激しく体調不良の原因にもなります。咳や鼻水など上気道炎症状も季節性アレルギーなのか、感染症なのか、はたまた寒暖差アレルギーなのか、迷うケースも多いです。涼しくなると温かい料理を求め汁物の摂取も多くなりがちの影響もあってか、先週末から透析間の体重増加が多く除水量の設定に悩む場面が増えました。その除水量について少し解説します。


血液透析における除水について
通常体内に貯留した余分な水分は尿として体外に排泄されるため体水分量はほぼ一定にコントロールされています。そして腎臓は24時間かけてゆっくり尿を生成します。一方で血液透析では腎臓が行う2日または3日分の仕事を4時間で賄っていることになります。かなり短時間で血管の中の水分を除去するため自ずと除水量には限界が生じます。一般的にドライウェイトの5%以内、心機能低下があり血圧が安定しないケースでは3%以内が推奨されています。これを越えて除水することは可能ですが除水量に対し血管外から血管内に戻る水分の量が追いつかないと、血管内の水分が極端に低下し血圧が急降下してショックを起こすことになります。血管はゴムホースと異なり比較的自由に水が血管内外に移動します。特に血管内に水を引き留める役割を持つ蛋白質(アルブミン)が低下すると、血管内に戻れない水分が皮膚と筋肉の間に溜まり浮腫(むくみ)になります。

残暑長引き気付けば晩秋の神無月

血管外から血管内に水分が戻ることをplasma refillingといい個人差が大きいとされます。戻りが悪いと透析時の除水により血管内の水分が少なくなりやすいため、血圧降下や足の攣りなどの原因にもなります。しかし除水しきれず体内に残った水分は過剰になると心臓の負担になるため、なるべく決められた体重(ドライウェイト)まで除水を行うことが望まれます。血液透析による除水には限界があることを認識するとともに自身の摂取可能な水分量を把握し、体液過剰にならないようにコントロールすることが大切です。

残暑長引き気付けば晩秋の神無月


残暑長引き気付けば晩秋の神無月
彼岸花を撮影していたところアキアカネが目の前に現れ、シャッターチャンス!


2024年10月の治療指標の達成度
残暑長引き気付けば晩秋の神無月

残暑長引き気付けば晩秋の神無月

透析医会指標の内、貧血項目のみ達成度が90%を下回りました。血液疾患の影響と血液透析導入から間もなく回復途上にあるケースが増えた影響です。造血ホルモンおよび鉄剤投与で調節する一方で、造血ホルモン抵抗性の場合は輸血にて対応します。残暑の影響か栄養指標の回復は足踏み状態です。来月以降の推移を見守りたいと思います。



残暑長引き気付けば晩秋の神無月
クリニック正面のジューンベリー、部分的に紅葉してきました。


残暑長引き気付けば晩秋の神無月
ハナミズキも色づいてきましたが発色が今ひとつです。

寒くなると呼吸器感染症が流行しやすくなります。基本的な予防策とともに可能な範囲でワクチン接種を済ませることも大切です。当院では今月インフルエンザ予防接種を行いました。新型コロナウイルスに関しては希望の職員の接種は既に終えており、60歳以上の透析患者および60歳未満の希望者の接種を11月初旬に予定しています。正しい知識に基づいた確実な予防が真に有効と考えます。


須坂腎・透析クリニック


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Posted by Kidney at 10:42│Comments(0)ひとりごと
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