2016年10月28日
秋深まりて神無月

平地でもやっと木の葉が色付き始めました。写真は中庭のシャラ(ナツツバキ)、増床工事に伴う変電設備の拡張により植え替えを行いましたが目立った影響はなく程よく色づいてきました。
玄関脇のハナミズキやドウダンツツジも葉の色が紅く見頃になりましたが、モミジや白樺は昨年同様色付きが遅れています。このままでは紅葉と落葉がほぼ同時に起こりそうです。ここ数年、季節の変わり目の気温の変化がジェットコースターのように急激になっている感じがします。例えば先週まで冷房が必要だったのに今週は逆に暖房を入れている。穏やかな気候はもはや過去のハナシなのでしょうか?

10月初旬、台風一過の庭の片隅。コムラサキの実が大量に落ちて固まっていました。

ツガの実、今年は豊作です。
そろそろインフルエンザの予防接種を考える時期になりました。昨年は流行のピークが若干遅くワクチンの効力が減弱する春先の流行を心配しましたが、例年並みの収束でした。今年は10月17日〜23日に中心地方で1件の学級閉鎖が報告されていますが、付随する流行は見られず散発発生の様です。一般的にワクチン接種から感染予防効果の発現まで2週間程かかるため、11月下旬までにはワクチン接種を済ませることをお勧めします。

こちらはイチイの実、針葉樹でも結実の形態は様々です。
今月の治療指標の達成度。


暑い時期に若干低下した栄養指標の回復が遅れている印象です。蛋白摂取量を示すnPCRが増加傾向にあるため、遅ればせながら改善してゆくかもしれません。「食欲の秋」でもあり、個々の状態により摂取の仕方に工夫が必要ですが回診では大いに食べることを勧めています。例えばBMI(body mass index)が低く、糖尿病のない方には主食(炭水化物)と副食(おかず=蛋白質)の両方を可能な範囲で増やし、間食で糖質や脂質を補給することも推奨。血糖値の高くなりやすい方は主食(炭水化物)は現状維持で副食(おかず=蛋白質)を増やし、間食は控える。尿酸値に比較してリンの高い方は添加物由来の無機リンの摂取量が多いと予想されるため、加工品の摂取を控えて食材そのものを調理していただくように。寒さが一層増すと「おでん」や「煮物」が恋しくなりますが、いわゆる「練り物」は少なからず添加物が入っているため注意が必要です。決して食べてはいけないのではなく「控えめ」にするのがポイントです。「ダメ」と言われると食べたくなりますし、練り物のないおでんではつまらないですから。また味付けも塩味を控えるかわりに、たっぷりダシを効かせましょう♪

新透析棟も完成が近付いてきました。来週には新しいコンソール、その次の週にはベッドの搬入が予定されています。コンソロールは通電・通水を行い、新たな配管における透析液の無菌状態を確認し11月下旬より稼働の予定です。新規透析患者さんの受け入れは内部オペレーションの最適化を実行した後になるため、12月初旬を予定しています。

新しい変電設備(キューピクル)に切り替わり旧変電設備が撤去されました。旧設備のあった場所には非常用発電装置の予備燃料タンクを設置する予定です。発電機本体と予備タンクの燃料により連続9時間の透析が可能となり、予備タンクへの給油により予備電源による1日3クールの透析も可能となります。発電に必要な軽油は、市内の給油所と相談したところ災害時優先給油先として認定して頂けることになり準備が整い次第覚書を交わす予定です。

新透析棟増設により駐車場が狭くなったため、となりの敷地を借りて職員駐車場としました。新駐車場は敷地がやや高くなっており治療室が丸見えになってしまうため、背の高い常緑樹のシラカシで新たに生け垣を作りました。

カンファレンスルームの間仕切りも、もうすぐ撤去です。

造園業者さんと打ち合わせをしていたところ、藤棚に鳥の巣を見つけました。夏頃にキジバトが出入りしていた事を思い出しました。

当院の美術監督K女史のフラワーアレンジメント。パンプキンが鎮座してます、ハロウィンが近いですね。

朝夕がかなり寒くなってきました。
手洗い、うがい、人混みでのマスク。
十分な栄養と、十分な睡眠で感染予防を万全にしましょう!
須坂 腎・透析クリニック
Posted by Kidney at 20:07│Comments(0)
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