2019年12月27日
令和元年年の瀬

令和元年師走のカレンダーも残りわずかとなりました。今年は今のところ積雪も無く雪の少ない正月を迎える事になりそうです。その雪がないためか中庭にはまだ秋の風情が残っています。

サンシュユの実、今年は花芽も沢山つけており来年早春が楽しみです。

寒椿も花付きが良く、白と赤咲きそろっています。


10月中旬より貯水槽の改修工事が始まり容量アップを終え、残る透析液中和装置の設置も先週完了し既に試験稼働中です。実際の効果を検討するため設置前後で透析排水のpHとBODを計測して比較検討する予定です。
今月の治療指標の達成度です。


涼しくなると栄養指標の血清アルブミンが上がる傾向は今月も続いており、測定方法がBCG法から改良BCP法に変更になって以来最も高くなりました。透析医会の指標は概ね変わらず、血清リンも平均すると変動の範囲です。先月も触れましたが練り物など加工品摂取の多くなる寒い時期にはスポットでリン高値の方が散見されます。回診でその旨お話しし、必要に応じてリン吸着薬を増やすなどして対応しますが2ヶ月以上高値が継続する場合には栄養指導をお勧めしています。自分では大丈夫と思っていても管理栄養士に客観的に見てもらうと意外な盲点が見つかることもあり、特に食生活に思い当たる節が無い方には非常に有用です。

12月に入り玄関ホールに飾ってあったクリスマスツリーも25日夕方には箱の中に戻され、また一年間の眠りにつきます。変わりに程なくしてお正月飾りが出てくるでしょう。師走は視覚的にも時間の流れの速さを感じます。


今年は例年に比較してインフルエンザの流行が早いようです。年末年始には帰省による人の移動、移動によるストレスなどから一気に流行が高まる可能性があります。まだの方は今からでも予防接種を受けましょう。十分な栄養と急速で免疫力を保持することも大切です。残念ながらそれでも感染を100%回避する事は出来ません。体調がおかしいと思ったら安静に過ごし、38℃以上の発熱があれば熱発の12〜24時間後に受診すると簡易診断での検出率が高くなります。抗インフルエンザ薬は熱発後48時間以内に服用すれば十分効果が期待出来ます。昨年発売されたゾフルーザは1回の服用で効果が期待出来ますが、耐性ウイルスの発生が予想以上に多く、更に耐性ウイルスの感染性の高さが報告されており評価が定まっていません。個人的には使用実績から効果と安全性が高いとされるタミフルやイナビルの使用が推奨されます。

自然に生えてきた南天を大きめの鉢に移植したところ今年は実を付けました。敷地内に南天は無く野鳥が運んできた種子から育ったと思われます。

2020年(令和二年)も皆様が健やかでありますように。
須坂 腎・透析クリニック
Posted by Kidney at 15:42│Comments(0)
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