2022年03月25日
季節の変わり目、弥生

日に日に温かくなり花粉も飛び中庭の花も咲き始めた弥生の下旬、寒の戻りで降雪がありました。比較的気温は高く流石に根雪にはなりませんが春の花に積もる雪に季節の変わり目を感じます。

水仙は雪の重みで花茎が倒れてしまいましたが、雪がなくなった翌日には元に戻っていました。

湿っぽい春の雪です。夕方には溶けて無くなってしまう儚い存在でもあります。
全国的に新型コロナウイルスの蔓延防止重点措置が終了となりました。東京都の新規感染者数は減少傾向にありますが長野県では横這いの状況です。

(東洋経済オンラインより)
長野県の実行再生産数は3月22日時点で1.04、市中感染がいまだ燻っている状態です。このまま年度末の人の移動の多い時期を迎えることに一抹の不安を感じます。

長野県の3回目ワクチン接種状況は3月16日現在、全体で36.3%と低調です。一方で65歳以上で77.0%と高齢者では相応に高くなってきており重症化しやすい年齢層での感染例は今後落ち着いてくる可能性が高いと考えます。
オミクロン株の世代となり新型コロナウイルスは若年者や持病を持たない人と、高齢者および持病持ちの人とで潜在的なリスクが大きく違う特徴が顕在化しました。従って高齢で持病のある人を主に対象とする当院の様な医療現場では新型コロナウイルスをとても「普通の風邪」として扱うわけにはいきません。今後も基本的な感染対策はガードを下げずに継続します。
長野県の阿部守一知事は3月24日の会見で県の新型コロナウイルス対策について「新規感染者の抑制から重症化リスクの高い方を守るという方向に対策の力点を変えていきたい」と述べました。世代によりリスクに差がある点を考慮すると合理的な考え方と思います。濃厚接触者調査などのリソースをハイリスク群に重点配備することも、多くの感染者が無症状か軽症であることを考えれば合点がいきます。ただし感染症である以上は分母にあたる新規感染をある程度制御しないとハイリスク群に飛び火して、分子である重症者や死亡者数の制御も困難となるでしょう。また新型コロナウイルス感染症は重症化しなくても血管系のトラブルのリスクが増加する、若年者でもlong-COVIDと呼ばれる後遺症が長く続くなどかかったら損をする病気です。現時点では誰もが基本的な感染予防を続けることが大切に思います。
COVID-19と循環器領域疾患との関連について
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/7192
新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレット(東京都福祉局)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/soudan/longcovid_leaflet.html


今年もひっそりと花を付けたかたくり。
今月の定期検査は21日が祝日であったために28日の週となりました。そのため治療指標の達成度を同月のブログで初めてアップ出来ない初めてのケースとなりました。祝日法の改正で月曜日の休みが多くなり原則週始め(中2日あけ)で検査を行う透析定期検査の予定が大変調節しにくくなっています(汗。
最後に

ロシアによる侵略戦争に抗議し、ウクライナの人々を支持します。
Posted by Kidney at 15:40│Comments(0)
│ひとりごと